サッカー(ヴェルディ)以外の日常を綴ります。
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Tue
2012.08.07
14:48
 
Rのつく月には気をつけよう


長江高明と熊井なぎさ、
そして湯浅夏海は大学時代からの飲み仲間だ。
就職先もバラバラ。
それでも全員が東京在住とあって、
卒業後もことある事に宴会を開いている。
最近はいつも同じメンバーでは脳がないので、
誰かが友達をゲストとして呼んでくるのが習わしだ。
そして毎回ゲストの話から、
頭脳明晰な長江によって、
様々な事態を巻き起こす。
毎度毎度、
出てくるお酒と肴が楽しい、
食にまつわる7つの短編集。


いやはや、
予想外に楽しめた作品。
基本的には推理小説なのだが、
それだけの枠組みでは収まらない。
コンセプトは“お酒”。
7編の物語には、
ワインやビール、
泡盛や日本酒、
バーボンなどなど…。
多種多様なお酒が登場する。
そのそれぞれのお酒に合う肴も相まって、
実に面白い雰囲気を醸し出す。
例えばビールの回。
飲み仲間3人は、
それぞれが考える最高のビールに合う食べ物を議論する。
唯一の男性である長江はギョウザ。
博多で仕事に行った際に出会った鉄鍋ギョウザが忘れられないそうだ。
再び訪れた際に潰れてしまった泣いたいうのだから笑ってしまう。
僕個人がお酒好きという事もあるのだろうが、
そういったお酒に関するエピソードにはつくづく納得させられるというか、
とっても共感できるのである。
結局ビールに関しては、
ゲストの意向によりある「とんでもないモノ」を肴に飲み会が行われる。
もちろんそんな食べ方はした事がないのだが、
個人的に試したくなってしまった。


その他にも、
泡盛に豚の角煮。
銀杏に日本酒など。
これでもかというくらい酒と食が登場する。
そしてそんな3人+1人の飲み会は、
毎回恋愛エピソードがエッセンスとして加わる。
ゲストのちょっとした悩みを推理人である長江が読み解くパターンだ。
別れた恋人が直前に作った固い豚の角煮。
生牡蠣に当たってそれを克服する女性の真実。
ありきたりではないけれど、
とてつもなくありえない話でもない。
そう。
ちょうどお酒の席に丁度いい話ばかりだ。
多くは語り手の心にある小さな感情。
本人さえも気づかない事も多い。
それを推理人の長江が真相に迫る。
お酒を飲みつつ解決に導く姿は、
よくある推理小説のような深刻さはない。
いってみればゆるい。
そんな雰囲気を、
お酒がいい感じで作り上げているのだろう。


もうひとつ。
学生時代からの付き合いなのに、
当の3人には恋愛感情が見られない。
単純に良き飲み仲間だ。
良い年した男女が、
ただの飲み仲間としてだけの関係を続けられるのだろか。
それぞれに隠された恋愛感情はないのか。
個人的には、
お酒を美味しく飲める人間ほど居心地の良い異性はいないと思っている。
酒好きの僕が言うのだから間違いない。
僕なら杯を交わすうちに、
きっと恋愛感情に繋がってしまうだろう。
だからこそ違和感があるのだ。
この男女3人の不思議な関係が、
ラストどういう結末を迎えるのか。
それを読み解くのも楽しい。



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