サッカー(ヴェルディ)以外の日常を綴ります。
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Sun
2012.06.24
12:27
 
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長きに渡る日本経済の低迷は、
政党や政策によるものではなく、
明治時代のまま推移し続けている既存の体制によるものではないのか。
府政と市政が混在する二重行政が問題視されている現状の大阪府を改編し公務員改革を断行する。
今話題の大阪都構想が如何なる事かを、
元大阪府知事・現大阪市長の橋下徹が語りつくす一冊。
知っているようで知らなかった大阪都構想、
あるいは大阪維新の会の基本方針。
そして橋下氏の考えるヴィジョンが分かりやすく書かれている。
堺屋太一氏との対談も。


珍しく政治ものである。
もともと橋下という人間は、
テレビなどで見かける軽薄なタレント弁護士でしかなかった。
府知事に立候補した時も、
東国原元宮崎県の二番煎じ感は否めなかった。
就任当時の彼の発言に関しても、
パフォーマンスとしてしか受け止められていなかった様に思う。
それが今やどうか?
府民に留まらず、
日本全土に支持層を拡大。
同氏の人気を各政党がこぞって利用しようとしているのは明白だ。
どうしてここまで存在感を獲得するに至ったのか。
それが知りたくなったので読ませて頂いた。
初めに断わっておくが、
自分は右でも左でもなく、
どこの政党にも肩入れしない無党派層。
政治から遠い種の人間である。


そもそも大阪都構想とは何なのか?
正確に把握している人間がどれくらいいるのか?
非常に怪しいと僕は睨んでいる。
字面から東京への対抗心だとか思っている関東の人間もいるかもしれない。
橋下氏や大阪維新の会を賞賛するにせよコキ落とすにせよ、
まず彼らの考える骨子を理解するのが先であるとは考えている。
大阪都構想の背景にある大きな考え方として、
どんなに優れた政策を施行しようとも、
施行する組織の体制がしっかりと構築出来ていなくては、
未来的な繁栄は成し得ないとしている。
同氏は現状の中央集権型体制を厳しく批判する。
現在の日本の政策・行政は、
すべてが永田町と霞ヶ関がコントロールする構造となっている。
デフレ経済やGDPの低下、
借金の増加や高齢化社会など…。
多種多様な問題をすべて中央が抱えるのはおかしいという。
本来であれば複雑な現代社会ゆえに、
地方ごとに細かな対策が必要。
国が画一的に決めた対策を全国が揃ってならった所で、
各地方に適した方法とは限らなくなりいずれ行き詰ると指摘している。
橋下氏が考える前提は、
役割分担を明確にした上で、
権利と責任を課すべきという事なのだ。
そういった意味で『地方分権』の考え方を推奨し、
国は国がすべき国全体の意思決定に従事すべきであり、
地方がすべき決定事項は地方に委譲すべきと唱えているのだ。


その縮図とも言えるのが本題である、
現状の大阪府と大阪市の二重行政である。
「府市あわせ(ふしあわせ)」と呼ばれる現象は、
大阪府の中に大阪市という独立した意思決定組織が存在している事。
それゆえにひとつのエリアの中に同様の施設が、
市と府2つも乱立していたり、
あるいは府全体の政策が施行されようにも、
市内だけは市独自の意思決定を持つがために、
それだけが切り離されてしまっているのだ。
大阪都構想は一度現状の体制を壊し、
改めて再構築する考え方である。

大阪府庁も大阪市庁も解体して、
新たな大阪都庁にする。
そして大阪市内にある二十四区は中核市並みの権限と財源を持つ八区ほどの特別自治区に再編する、
そして周辺市にも中核市並みの権限と財源を移譲するというものです。
都は大阪全体の成長戦略や景気対策・雇用対策・インフラ整備などの広域行政を行い、
特別自治区は基礎自治体として、
教育や医療・福祉といった住民サービスを受け持つことになります。


要するに簡単にいってしまえば、
適材適所で責任と分担をすべきだと言っているだけなのである。
ここぞっていう大きな案件にはトップが判断するけれども、
きめ細かな案件は日頃から肌で感じている現場が判断してよねって事。
大阪府はそれが極めて曖昧であったのである。
本で書かれている内容はひとつ。
まず組織体制を変えましょうよ。
そのひと事に尽きるのである。


はっきり言って細かな事例はあれど、
大枠では現状の体性を変えるべきという主張が目立つ。
そういった地方分権さらには県内での体制改善をする事で、
世界レベルの都市間競争に打ち勝つのだと唱えている。
まずは大阪から変えるのだ。
そのビジョンは明確であり、
思った以上に正当性もあった。
考えてみればいくつもの政党が変わり、
いくつもの政策が掲げられてきたけれども、
一向に景気改善が成し遂げられていないのは本当である。
いやいや、
そもそも組織としての在り方が時代遅れなんだよ。
トップが全部決めるのではなく、
細かな部分は各々の部署で考えましょうよ。
なんだがビジネス論にも当てはまりそうだ。
なるほど橋下氏。
全うな事を分かりやすく唱える。
人気が出るわけだ。
まぁ。
本音は知らないけれど…。
ちなみに元大阪市長をネチネチと批判する場面と、
堺屋太一の部分は正直いらなかった。



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