サッカー(ヴェルディ)以外の日常を綴ります。
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Sat
2012.04.14
10:15
 


東京・下町の古本屋を営む大家族の堀田家を描くアットホームストーリー。
主人の勘一を筆頭に、
息子でミュージシャンの我南人、
孫の青、紺、藍子、
ひ孫の研人と花陽らが、
古本を通じて様々な出来事に出会っていく。
語り手は、
すでに死去した勘一の妻であるサチ。
孫らの事が気になって成仏出来ずに、
堀田家にいすわる。
人気シリーズの第一作。


実にアットホームである。
死んだおばあちゃんの優しい口調で語られているからだろうか!?
舞台は下町の古本屋が舞台。
現代が舞台ではあるが、
懐かしい雰囲気が漂う。
ワイワイガヤガヤの堀田家を中心に、
女好きな住職や奥手のイギリス人など、
脇を固める人達も個性的で面白い。
いつのまにか贔屓の登場人物が出来る事だろう。


基本的にほのぼのとしたトーンで書かれているのだが、
小説らしく事件が起こり、
謎解きをする流れはある。
いきなり家族みんな探偵の様になってしまうのは、
やや苦笑いをしてしまうのだが、
そんなにしつこくはないので、
笑って許せると思う。
ちなみにほのぼのとは言ったが、
随所に複雑な家庭環境が取り上げられている。
シングルマザーであったり、
不景気な世の中が生んだ社会の歪みであったり…。
現代人にとっては、
誰もが何かしら身に覚えがある内容かもしれない。
そんな重い話題を軽い家族が向かい合っているというのが、
この小説の最大の魅力なのかもしれない。


それから、
多少は鼻に付くは人それぞれとして、
本の主題は家族愛に尽きると思う。
彼らが生きる日常は、
親子4代がひとつ屋根の下に暮らす、
今の時代は少なくなった、
あるべき日本の姿だ。
僕自身も大家族に、
幼少期から憧れがあった。
少なくとも寂しくなれば帰る事の出来る、
大きくて温かい家族がある人が羨ましい。
将来そんな家族が営めればとも思う。
小説では、
そういった大家族の優しさと、
そこから離れた人間の寂しさが同居する。
物語の終盤、
勘一の息子である不貞のミュージシャン我南人がある人に語るシーンがある。

「LOVEをさぁ。一生に一度で、最初で最後で構わないからねぇ。君の青への、実の息子へのLOVEを見せてもらおうと思ってねぇ。(以下ネタばれにつき略)」

夫して息子を捨てた妻に対して向けた言葉である。
大家族の結束も良いが、
上手く付き合えなかったからこそ、
強い想いとなる家族愛にグッときた。
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